キーボード制作(PCB編)

2020-10-19 自作キーボード

はじめてのKiCad。

KiCadことはじめを読みつつ、公開されている基板を参考にしながら手探りでやっていく

回路設計

前回設計したキーレイアウトを元に回路図を起こす。

回路設計

余ったProMicroのピンで遊べるようにスルーホールを用意した。

フットプリントの配置

フットプリント

基板をリバーシブルにするのは最初難しそうに感じたが、 foostan/kbd のフットプリントライブラリを使うだけで意外と簡単にリバーシブルになった。

配線

最初は手作業で配線していたが面倒になってきたので freeroutingを使って自動配線。

配線

自動配線は楽だけど傾いたフットプリントで失敗するのでそこだけ手動配線する必要があった。

シルクを入れる

シルク

フォントは鬼滅の刃でおなじみの闘龍書体

GNDベタ塗り

GNDベタ塗り

うまく塗れてない所があるけど、もうこれで良いや

発注

PCB製造業者としてよく耳にする ElecrowFusionPCB とあまり聞いたことがない JLCPCB を比較検討した。

料金は100x100mm以内であれば5枚で

  • Elecrow $4.90
  • FusionPCB $4.90
  • JLCPCB $2.00

と、JLCPCBが最安で、200x200mmだと5枚で

  • Elecrow $38.10
  • FusionPCB $38.24
  • JLCPCB $15.50

というように基板が大きくなるとJLCPCBの安さが際立つ。 JLCPCBに決定。今回作る基板は175x136mmで$10だった。

発注後JLCPCBサポートから、ドリルの穴とトレースが近すぎてこのままだとトレースが削られっぞ、という連絡が来た。 KiCad既定のクリアランスが0.2mmだったのでこれを0.23mm変更(0.24mm以上ではホールとパッドが干渉する)して再配線したら問題なしとの返事があった。

JLCPCBにガーバーファイルを送るとPCBの制作工程を動画で演出してくれる。ドミノピザみたいに。

届いた

待つこと10日程度、PCBが届いた

刀剣をイメージしてカットしたエッジは鋭い。まさに凶器。

Musashi60 Rev1 PCB

届いたPCBをよく見るとTRRSジャックの穴が空いていない、設計をミスったのか製造業者のミスなのか分からず問い合わせてみると業者が平謝り、クーポンを貰えることになった。

TRRS

はるばる深センから届いた板を捨てるには勿体ないのでハンドワイヤーでなんとかしてTRRSジャックを取り付けた。

TRRS

これだとケースを作っても収まらないだろうな

実装

どうにか完成。ゴム足を付けるとこれだけで十分実用的に使える。

Musashi60 Rev1

rev2にむけて

  • TRONキーボードっぽく手の形に合わせて角度をつける
    • 角度をつけるとAuto Routingが失敗するので配線が大変そう
  • 基板をRJ9とかRJ11で繋ぎたい、
    • TRRSでつなぐとショートしそうで心配
  • I2C通信したい
  • OLEDつけたい